高度先進医療が進むに従って、これまでは治すことのできなかった病気も治療が可能となってきました。そしてその際には医師だけではなく、看護師も関わることが多くなりますが、看護師がその際心得ておくべきことがあります。
まず、最先端の技術を学ぶことです。どれほどハードウェアが優秀であっても、使用する人間、ソフトウェアが不完全だと意味がなくなってしまいます。正しく用いるということは重要で、これは先進医療だけではなくすべてに言えることでもあります。ただし医師ではなく看護師として知っておきたいことは他にもあって、そのひとつが患者のことであり、治療を受けるべき相手が人間であること、当たり前ですが忘れてはいけないことになります。
また、高度先進医療によって命が救われることが多くなりますが、その分、患者にとっては肉体的に辛かったり治療費が高くなったりと、生活面においてストレスが生まれることもあるのです。人によっては治療を受けずにそのまま自然の死を迎えたい、家族に迷惑をかけたくないと考えることもあって、そういった人の気持ちを考えて寄り添ってあげることも看護師には必要となります。そしてそれこそが男性よりも女性が求められることであり、細やかな心遣いというのは男女共通のものですが、受け取る方としては女性を求めることが多くなっています。高度先進医療だけではなく、すべての医療において言えることかもしれませんが、看護師は患者側の気持ちをくみ取ってあげるべき存在でいることも求められるのです。
